Vol.389 2023.10.10

音楽・美術の旅 メールニュース
 
Column

そろそろ真新しいイタリアを巡りたい その3

気に入った町を繰り返し訪れるというのが自分の旅癖なのであろう。前出のチェルヴォがまさにそう。時間あるごとに、いや時間をつくっては立ち寄ってきた。

ミラノより移動することを考えると、必ずしも簡単に辿り着けるところではない。片道、どんなに急いでも2時間30分は掛かる。山道が多く蛇行しているとはいえ高速道路を使っての移動であるからかなり時間を費やすことになる。

いかにもイタリアらしい陽光が降りそそぐ夏場になると、たとえ車内にいる時間が長くなろうと、自分にとって無二のパラダイスへと突っ走る。それが、たとえ短期滞在の旅であろうと。

秋になるとよい季節のことを考える。食の秋はわかるが、行楽の秋とは必ずしもいうことのできないのがここイタリア。どんよりと暗いイメージがついて回るこの国にいると、気持ちはやがて巡ってくる春へと向かう。陽光が少しずつ膨らんでくる季節にどこかへ出掛けていきたい。そう、まだ見たことのない新しい町へ。

チェルヴォのあるリグーリア州の中にいくつか目星をつけている。

チェルヴォより西に向かってフランス国境のあたりを北上していく。同じインペリア県にはあるものの海と山ではまったく異なるところ。それがアプリカーレ(Apricale)という山村である。

僅か700人ほどが暮らすこの山村は中世を起源とする歴史を持つ。1000メートルを超える山々の聳えるその谷間に位置するところ。その地に沿うようにメルダンツォ川が流れ、それが古い集合住居を浮き上がらせる。どこに魅力を感じているかといえばやはりその景観であろうか。山の窪みに剥き出しの石肌を並べるまるで時代を遡る3Dパズルを思わせるかのような住居の佇まいはやはり必見と思わせる。

外観はもちろん素敵であるが、中に入ればまたその魅力は膨らむことであろう。アプリカーレというここの名称の由来は“アプリカス”という陽光に浮び上がるという意味を持つが、光と影の交差する時間帯にこの山村の美景が姿を現すということではないだろうか。想像するだけでワクワクしてくる。

自分で言うのもなんであるが、直感はかなりの確率でよい結果を生んできた。予感は的中するということである。知人から得た情報はもちろん大切であるが、できる限り自分で手繰るというのがこれまでのやり方。そう、まだ見たことのない素敵なイタリアへ向かう思いはかなり貪欲なのである。

このアプリカーレへ赴く問題があるとすれば、ミラノのあるロンバルディア州の隣、リグーリア州にあるこの山村まで、どうがんばっても片道5時間近く掛かってしまうということ。となるとここだけではなく、そこから、あるいはそこへ行くことのできるもうひとつのパラダイスを見つけださなければならない。

堂満尚樹(音楽ライター)
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(C) Jonathan TichlerMetropolitan Opera

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【利用航空会社】
ルフトハンザドイツ航空
【旅行代金(総額)】 
1,890,000~2,950,000円(2名1室利用お1人様あたり)

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